8月25日、部分オープンした市川市役所新庁舎4階会議室で、市民の危機を訴える田中甲氏
8月25日、部分オープンした市川市役所新庁舎4階会議室で、市民の危機を訴える田中甲氏
周囲の知人数人と、コツコツと情報公開請求などを通じ、村越市政の歪みを精査してきた田中氏だけに、その指摘には枚挙にいとまがない。
続いて語ったのは、あのテスラについて。「リース会社との契約から契約解除に至るまで、その間に村越市長自身が言ってきた差額の支払い、充電施設の設置など、いったいどうなったのか資料請求をしてもわからなかった」(同)
そのほか、市川市のピーアール業務について電通一社に丸投げし、中身の議論もないまま随意契約に至った件、海外出張が異常に多く、一年間で50日以上、10日に一回は海外にいるという実態、各種納付についてライン社と契約しLINEPayで支払えるようにしたものの利用者が少ないこと、行徳と南行徳の漁業協同組合合併に伴う無理やりな土地収容、野鳥観察舎などハコモノ造作の連発――。
「問題はこれらが民意を反映しているのか、議論が尽くされていないと言うことです。議会質問でも情報公開でも見えてこない。これが民主主義と言えるのでしょうか」(同)
市川市民のプライドをかけた戦いの火蓋は、早々と切って落とされた。