ちょうど前号が発刊されたころ、この頃あのテスラを見かけない、との情報が市川市内を駆け巡った。「南八幡の村越事務所前には私設秘書のワゴンがとまっている。時々見かけたコルトンプラザ(ショッピングモール)の駐車場にもいない。とうとう売り飛ばされてしまったのか、と思っていたのですが、充電器はそのまま残っていたので変だなと。そしたら12月に入って、また事務所の前に戻っていたんです」(近所の住民)
昨年9月下旬から3ヶ月ほど姿を消していたテスラ。聞き込みんでみると、どうやら東京都内で事故にあっていたらしい。それにしてもちょと長くはないか。
「テスラにはアルミ製の部品が多数使われているので、ちょっとした修理にも部品を取り寄せるなど時間がかかるんです」(あるテスラのオーナー)
昨年8月、住民からこのテスラ の後始末について監査請求されたが、リース契約開始の6月から一年以上が経過していることを理由に却下された。契約解除は11月のはずなのに、理屈が通らない。
駐車場代滞納で退去勧告?!
そこで、村越市長が「政務で使用する」と言ったことを思い出し、令和元年の政治資金収支報告書を見てみた。
前号でも指摘したが、このテスラをレンタカーとして所有するワルデンクリフ社(以下ワルデン社)は、私設とはいえ村越市長の秘書が代表となっている会社。秘書が経営する会社の実態が全く見えないというのは、市川市民にとってはなんとも居心地の悪いことである。そこで村越市長及び市川市役所にテスラ以外のことについても質問状を送ってみた(4ページに掲載)。ところが、市役所の担当者を通じて「回答の必要なし」との回答が返ってきた。
やむなく、本誌は周辺の取材を徹底的に続けた。すると、市川市香取にあるワルデン社は徒歩2分ほどの場所に、駐車場を借りていることがわかった。
張り込んでみるとなぜか黒のミニバンがいつもとまっているのだが、ここでも経営不振を思わせる不穏な話が出てきた。
月極の駐車場代を滞納していて、退去の勧告をされている、というのだ。
その駐車場のオーナーは、東京都内でも市川市に近い場所にいることがわかった。さっそくオーナーを直撃してみた。
村越市川市長の私設秘書が代表を務める会社が駐車場代を滞納しているとのことだが、との問いにオーナーの親族とみられる男性は、「ああ、しばらく払ってないって聞いたけど、詳しいことは管理会社にしかわかんない」
やっぱり本当だった。
駐車場代滞納で退去勧告?!