季刊 市川モンダイ

季刊 市川モンダイ 第4号 掲載記事

テスラ市長の私設秘書 逮捕、起訴で庁内騒然!
私設秘書幹部職員ら50人超?事情聴取で見えてきた
本筋は新庁舎の什器購入前代未聞の8億円一括発注?

 「押切さんは、村越市長就任後、市長以上に市の財政当局に何かと口を出していた。〝上からの指示〞というのは、ほとんど押切さんのことです。加えて、市長の直接の指示もたくさんありましたが。それに関係していたと見られる市川市の財政担当幹部らが次々と警察に事情聴取されました」(市川市職員)。  庁内では、笠原智副市長が中心となり、警察に事情聴取された職員らに、何を聞かれたのか再度〝事情聴取〞したという。
 その内容から、捜査の本当の狙いは、令和2年に契約された新庁舎の什器購入にかかる一般競争入札、落札の不正な経緯だろう、という推測が駆け巡った。

入札資格改竄?
摩訶不思議な落札経緯
品目は8億円ありきの積み上げ作業
議会には個別の値段を隠して通過

 「そもそもあの発注は不自然なことが山盛りでした。入札条件は、過去15年間に公共団体への納入実績が1億5000万円以上などとされました。ところが、市川市はこれまで地元の業者に広く行き渡るように、また、一社に一括で発注すれば、当然、中間マージンが発生するわけですから、事務用品ならコクヨ、机ならオカムラなどと、丁寧に分けて、それぞれ数千万円程度で契約していたんです。だから、1億5000万円の実績などあるわけがない。誰も手をあげられませんでした」(地元業界関係者)
 落札したのは、成田市に本社を置く株式会社イワダテ。事業内容は、内装工事などのほか成田市内に家具店なども経営しているが、村越市長の就任直後、突然、市川支店を開設。予定価格8億円の什器一括発注を、7億9200万円で落札した。
 イワダテは平成26年に、押切被告の居住地である八千代市の市立中央図書館市民ギャラリー書架・特注家具一式を1億6000万円で納入している。入札条件にぴったりなのだ。
 28日、これを市議会で追及した大久保たかし議員の質問によると、入札資格条件さえ、途中でイワダテが有利になるよう変更されたという。
 実は、この八千代市の実績も「全く不自然だった」という。(市内業者)
 「え? 成田のイワダテって、何? と。名前も聞いたことがなかったし、指名競争入札の説明会にも出て来てなかったんじゃないかと思います。いきなり割り込んできてかっさらったという感じ。びっくりしました」(八千代市のある業者)
 押切被告を知る市川市内のある経営者は、「商工会議所青年部の活動を通じて、八千代市の関係にも食い込んでいたと聞きました」という。村越市長就任後は、その立場をフル活用したようだ。
 「村越事務所の金庫を仕切っていたのは、押切さんでしょう。市長の資金集めパーティーは年に何度も開かれ、その度に押切さんにパー券を割り当てのように数十枚単位で売付けられた。仲間内では、〝カツアゲパーティー〞と呼んでいました。什器の8億円が押切さんの絡みなら、相当な金額が還流したと考えるのが普通ですよね」(市川市の公共事業を受注した大手建設会社の担当者)
 さらに市職員がこう付け加える。
 「元々8億円ありきの発注でした。家具や備品類だけでは足りなくて、本当は工事品目だろうと思われる書庫まで入れた。あれもこれも、一生懸命積み上げたんです。つまり何かしら中間で抜く金額が決まっていて、それに見合った発注額だったのでは、と思いました」
 では、その資金は、村越市長の懐に入ったのか。村越市長は、議会で不信任案が出てからというもの、あちこちに電話をかけて、「俺は無実だ!」と訴えているという。
 確かに、村越市長は昼飯代も事欠くほど金がないらしい。
 「市長が注文する昼食代は、通常、予め数万円単位で先に秘書課に預けておくんですが、村越市長は違う。こちらが立て替えて、随分溜まっていますが、請求しても払ってくれない」(秘書課関係者)
 その一方で、大久保議員が情報公開請求した資料から8億円の驚くべき中身が出て来た。なんと、市長の執務デスクは、157万1000円、会議テーブルは、344万2820円など超高級家具のオンパレードなのだ。
 「そのほか20万円近くもする応接ソファーが16脚で合計300万円以上など、今どきありえない高級家具が市民の血税で買いそろえられました。初めは、イタリアの高級ブランド輸入家具で揃えようとしていたのですが、テスラの公用車導入が問題になり、全て国産品になった」(市役所関係者)
 この8億円については昨年5月、市議会の臨時建設経済委員会で審議されたものの、配布された資料には型番までしか記されていなかった。
 「石原(よしのり)議員が型番からおよその値段を調べて追及したものの無視されました。意図的に隠していたとしか思えない』(ある市議)
 では、その資金は、村越市長の懐に入ったのか。村越市長は、議会で不信任案が出てからというもの、あちこちに電話をかけて、「俺は無実だ!」と訴えているという。
 確かに、村越市長は昼飯代も事欠くほど金がないらしい。
 「市長が注文する昼食代は、通常、予め数万円単位で先に秘書課に預けておくんですが、村越市長は違う。こちらが立て替えて、随分溜まっていますが、請求しても払ってくれない」(秘書課関係者)

執務デスク 157万円 応接ソファ 301万円 会議テーブル 334万円etc…
豪華特注家具に埋め尽くされた市長室だけで
総額1058万円+税 = 1163万円也

 その一方で、大久保議員が情報公開請求した資料から8億円の驚くべき中身が出て来た。なんと、市長の執務デスクは、157万1000円、会議テーブルは、344万2820円など超高級家具のオンパレードなのだ。
 「そのほか20万円近くもする応接ソファーが16脚で合計300万円以上など、今どきありえない高級家具が市民の血税で買いそろえられました。初めは、イタリアの高級ブランド輸入家具で揃えようとしていたのですが、テスラの公用車導入が問題になり、全て国産品になった」(市役所関係者)
 この8億円については昨年5月、市議会の臨時建設経済委員会で審議されたものの、配布された資料には型番までしか記されていなかった。
 「石原(よしのり)議員が型番からおよその値段を調べて追及したものの無視されました。意図的に隠していたとしか思えない』(ある市議)

そしてテスラはいなくなったー

 ところであのテスラは、押切被告の逮捕と同時にいったん千葉県警に押収されていたものの、起訴後は、〝保釈〞となり、ディーラーに預けられているという。